夏
夏が終わった。
今年の夏は、長い間、働くだけだったこの9年間とは違い、
山田かつてないくらい充実していた。
7月に、無職になる。
愛するホセの結婚式がハワイであり、
ホセ&トンチャイをやった。
夜、もう一杯やろうとギターを持って海辺へ、
ホセと適当にギターを弾いていたら、
向こうからハワイのヤンキー(15歳くらい、なにかうっとりするいい草のにおいがしている)たち数名がやってきて、
ああ、カツアゲされるのだなと思っていたら、
バーズを歌うホセに拍手して、もっと歌ってくれと言って来た。
ホセはやはりすごいと思った。
とりあえずカツアゲされなかったので、その点だけでもホセの力はすごいと思った。
8月初めには母船で新潟へ。
長岡の大花火を観て、大感動。
とにかくスケールがでかい。
バスドラよりでかい花火の音を聴き、昔の人はこれでロックを感じていたに違いない、と確信。
「ロックンロール」という言葉はなかった時代にも「ロックンロール!」と拳を突き上げたくなる衝動があったはずで、それがこの瞬間だったに違いないと思う。
あと、花火は3Dメガネなど必要ないくらい3Dで、直接身体の中、脳内に侵入してくる迫力があり、なかなかのサイケデリック体験でありました。
それから、キャプテンカフカの初ライヴ(類くんとさせぼと僕)を経て、
曲作りをし、できず、また作っては、できず、
あきらめ、不安で眠れず、また作り、できず、
いよいよ山梨の小淵沢にて母船の録音がはじまった。
初めての録音で、ただダバダバする他なく、
自分がいかに人と意思疎通するための言葉をもたないか、
いかになんとなくでやってきたか、ということがはっきりして、
情けなく、頭が真っ白になってしまった。
しかしはじめての録音合宿は最高に刺激的な経験だった。
しかし録音て、大変!
今まだ途中だけれど、これからどうなるのかな。
どうなるのかな。
どうなるのかな。
合宿から帰って来た次の日は、MARKさんのレコ発@7th Floorだった。
MARKさんと中尾勘二さんとのバンドだった。
不安しかなかったけど、本番すごく楽しかった、、。こういうこともあるんだなあと、新しい気持ち。
それから、この夏は退職金を使って憧れのJBLのスピーカーを購入した。
故障続きだったアンプも新調した。
タラはこの夏で2歳になった。
おわり